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おてぷり通信(2月15日号)
vol.14 <お天気プリンセス:shiomi> 一覧はこちら
火星の気象 私たちが住む地球の、お隣の惑星・火星。

去年は6万年ぶりに大接近したり、今年に入ってNASAの探査機が2台、着陸に成功したりして、最近話題の尽きない星です。

もしも将来、人間が火星に行くことになったら、「火星の気象予報士」なんてお仕事もできるかもしれません。そのときのために、火星の気象を予習してみましょう。
 温度差なんと120℃!
熱容量の大きい海もない火星の気温は「熱しやすく冷めやすい」のが特徴です。

そのため地表面の温度差は非常に大きく、夜昼間の温度差は赤道上で100℃、極・赤道間の温度差は120℃もあります。

例えば、ヴァイキングという火星探査機の降り立った場所は地球で言えば香港あたりの緯度になりますが、それでも真夏の気温は昼でも-28℃、日没と共に気温は急速に下がり、夜明け前には-93℃まで冷え込みます。
さらに真冬には、昼でも最高気温は-70℃までしか上がりません。地球で記録された最低気温は1983年南極のボストーク基地で-89.2℃なので、いかに低いか分かりますよね。
 温室効果も火星では無効!?
また、火星の大気圧は地球の1%にも満たないのですが、気圧の季節変動は30%にもなります。
(地球の場合、台風の目でも気圧変動は10%もありません。)

この大きな気圧変動を起こす原因は、二酸化炭素が大気の主成分だからです。

火星は南極の夏に太陽に近く、冬に太陽から遠くなる、という軌道で公転しています。
そこで、夏には南極冠のドライアイスが溶け、二酸化炭素を吐き出して火星の気圧を上げます。
そして冬には再び凍り付いて、大気中の二酸化炭素を吸収してしまうため気圧が下がります。

ところで、二酸化炭素といえば温室効果気体です。
そして、もう1つの温室効果気体である水蒸気も、火星の大気にはわずかですが含まれています。

しかし、現在の火星では温室効果が有効に働かない寒冷乾燥な気候系になっています。
 川の流れた跡発見!
一方、火星の地形には川が流れたような跡や、洪水の跡らしいものが残っています。

火星には昔、川が流れるほどの大量の水を保てるような、温暖湿潤な気候系が存在したことを、この地形たちが物語っています。
最近の研究では、火星には過去において温暖湿潤な気候系が数回存在しただろうと考えられています。

しかし、そのどれもが1週間〜10日くらいの短いものだったようです。なぜなら、地球のように温暖湿潤な気候が長期間続くと、大昔のクレーターの跡や昔の川の跡を消し去ってしまうはずだからです。
どうですか?火星の気象、少しお分かりいただけましたか?

これから火星を眺める時、TVで火星から送られてきた映像を見た時、
今日のお話しを少し思い出してもらえるとうれしいです。
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