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お天気プロ コラム

お天気プロ:R&S
「一富士、ニ鷹、三なすび」と言えば、めでたい初夢の順番。何でなすびがめでたいの?って疑問はともかく、富士山がいちばんめでたいってことには、誰も異論がないはず。どこかのコマーシャルじゃないけど、富士は日本一の山。ところが何と!昔、日本には富士山より高い山がたくさんあったらしい。

えーっ、て感じだけど、実は民話の世界のお話。小さい頃読んだ昔話にこんなのがあった。「富士山と長野県の八ヶ岳とが背比べをしました。二つの山の間に竹のといをかけて、真中から水を流しました。水は富士山の方に流れ、八ヶ岳が勝ったのです。怒った富士の神様は、八ヶ岳を蹴飛ばしました。おかげで八ヶ岳はバラバラになって、八つの峰に分かれてしまいました」

山と山とが背比べをした、という話は、あっちこっちにあるみたいだ。愛知県の石巻山と本宮山、福島県の博士山と明神ヶ岳、石川県の白山と富山県の立山、などなど。そんな中で目を引いたのが次のお話。

「昔々、富士山と福島県の磐梯(ばんだい)山とが背比べをしました。二つの山の間に竹のといをかけて、真中から水を流しました。水は富士山の方に流れ、磐梯山が勝ったのです。怒った富士の神様は、寝ている間に磐梯山を蹴飛ばしました。おかげで磐梯山は半分ほどの高さになってしまいました」

なんと!さっきの話にそっくり。あんまり似てるんで驚いちゃった。きっと、他にも似たような昔話がたくさんあるんじゃないかな? まとめると、こんな新しいお話ができそう。「昔々、日本には富士山より高い山がたくさんありました。富士山は次々と背比べを挑み、負けると相手を蹴散らしました。そして遂に、日本一の山になったのです」

こんな風に書いたら、富士の神様にちょっと怒られそう。一説によると、富士の神様は女神なのだとか。やっぱり女は怒らせると怖い…ってのが結論じゃないんだけど、神代の話を想像しながら、ちょっと遅い初詣に出掛けてみるのも、悪くはなさそうだ。
(写真)昔、富士山より高かったと言い伝えられる、会津磐梯山

お天気プロ:脳天気
冬のイルミネーション。もう街中ピカピカに飾り立てられて大変な騒ぎ、かと思いきや、盛り上がっているのは飾りつけばかりで、あまり世の中盛り上がっていない感じがするのは気のせいだろうか。

それはさておき、今年のイルミネーションは青が流行っている。その理由は、青色発光ダイオードの普及にあるらしい。何年か前に、特許権が会社にあるか、開発者個人にあるかで話題になったアレである。もともと発光ダイオード(LED)は、消費電力が少ないのに電球より明るく、おまけに熱を出さないという極めて優れた光りモノ。今、あなたが見てるパソコンの電源ランプなんかも発光ダイオードでしょ。繁華街のクリスマスイルミネーションなんかだと、大量に光源が必要、つまり電力が必要だし、しかも巻きつける相手が樹木という生き物だから、省電力で熱くならない発光ダイオードは、最適なわけだ。

しかし、それだけじゃ青が流行る理由にはなってない。もうひとつの理由は、都市気候や温暖化によって、冬が暖かくなってきたためだ。あちこち尋ねてみると、どうやら青いイルミネーションは雪をイメージしているらしい。普通に考えると、寒い冬には暖かい暖色系の明かりの方がほっとする。しかし最近の冬は暖かい。雪なんて全然降らないし、下手すりゃコートを着ずに済むことだってある。てなわけで、イメージだけでも寒々とした青白い寒色系のイルミネーションが流行っているのだそうな。こりゃまるで南半球のクリスマスですな。

しかも今年は極端に暖かい。果たして青いイルミネーションが、効を奏するかどうか。

お天気プロ:美ら島のトッティ
 地球表面の約70%を占める海…。
この広い海はクルージングや釣り、そしてサーフィンやダイビングなど様々なレジャーを楽しむ場にもなっています。一般的に「海のレジャーは夏!」と思われがちですが…実際のところダイビングなどは、ちょうど今時期からが海中の透明度が良くなるベストシーズンに突入なんです。ただ…自然が相手の海でのレジャー。天気予報にも少し耳を傾けてみるとより良いコンディションの海を楽しめるはず…。
そこで今日は、より安全にコンディションの良い海を楽しむための天気予報のチェックポイントと場所選びの簡単なコツをコッソリ教えちゃいます。

まず天気は晴れてくれれば申し分ないのですが…海を安全に楽しむためには、風向が何よりも最重要チェックポイントとなります。「今度の休みは、海へ行こう」と考えてるならば前日の天気予報は必ずチェック!そして風向とは逆に面している場所(例えば風向が西の予想ならば東に面した海)に出掛けてみると良いでしょう。そうすれば比較的波も無く波の影響による濁りも少なく安全に楽しむことができるはずです。
また「長期休暇を利用して…何処かへ」と考えているなら、おおまかな目安として、これからの日本は北寄りの風の吹く日が多くなりますから南に面した場所を選択すれば「せっかく来たのに…」と残念な事になる可能性は少なくなるはず…。

とは言っても、お天気は気まぐれ…前線の通過が予想されているときは、風向が180度変わることもありますから、そんなときは延期するなど、あくまで目安にして下さいね。
ちなみに、わたしの住む沖縄の11月の日中の最高気温は25℃以上の夏日になることが多く、また水温は23〜24℃と暖かいので大がかりなスキューバダイビングでなくとも手軽に水面から海中を覗くスキンダイビングだけでも色鮮やかな魚達を見ることができます。

どうぞ皆さんも、海へ出掛ける予定があれば天気予報を有効に活用してベストな場所(方向)に繰り出して、家族や友達・彼や彼女に「やるじゃん」と思わせてみてはいかがでしょうか。

お天気プロ:でんでん
 旧暦の八月一日は八朔と言い、江戸時代、徳川家康の江戸入府の日として、元日に次ぐ重要な式日とされていた。大名・旗本こぞって登城し、太刀を献上してこれを祝った。新暦の今年でいうと、9月14日にあたる。

知ってのとおり家康は、秀吉の小田原征伐の先鋒として付き従い戦功を顕し、北条家の旧領関八州を与えられた。小田原城開城の八日後、天正十八年(1590)七月十三日(8月28日)の発表であった。この後、奥州平定に向かう秀吉の先発隊として小田原を発ち江戸には入るが、奥州に進む秀吉を見送った後、律義に宇都宮にある秀吉の陣営へさらに出仕した。そしてようやく、拠城の駿府に帰ることもなく、八朔は田の実(憑)の祝日なので、この日を選んで正式に入城したのである。城と言っても打ち捨てられ数年経った砦程度のしろもので、屋根は雨漏りし、南方を望むとすぐそこにまで入り江が迫り込んでいた。台風が来襲すればひとたまりもない、そんな感じであった。

 新暦の9月17日・26日は、大型台風の来襲しやすい特異日といわれている。当時も特異日だったかは分からないが、そう変わりは無かったことでしょう。家康の移動距離と入城までの日数を考えると、大きな天気の崩れは無かったように思える。
 当時も今も、自然と一体になって生活しているのに全く変わりわない。台風シーズン。君子は危うきに近寄らずの如く、台風来襲時には、海や山川・用水路などの危険個所には近寄らず、事前の防災情報をこまめに取り入れ、家を固めて静かに過ぎるのを待つのが鉄則である。 いまだ興味本位のみで外出し、高波にさらわれた、川に流されたなどの事故が後を絶たない。家康の時代の人々が聞いたら、「馬鹿ではねぇか。」と一言、これで終わりであろう。

さてさて、414年前の家康一行。どんな空を眺め関東の地を馳せてたのであろう。小田原を発ち相模武蔵野を行く姿が目に浮かぶようである。北を仰げば丹沢山塊が広がり、振り返れば青空に富士である、かな?
白露を過ぎ、確かに朝夕が涼しくなったいえども、日中いまだ日差しは強く、暑がり屋の家康の汗は止まらぬであっただろう。

お天気プロ:koala
 日本の夏の印象と言えば、ズバリ熱帯並の高温多湿。毎年もううんざりという方も多いことでしょう。大陸東岸に位置しているためなまじ冬が寒いことが、夏の気候を一層耐え難いものにしてもいます。近年では、この元来の暑い夏に、都市化によるヒートアイランド現象などによる気温や体感温度の上昇が加わって、特に都市部での苦痛は倍加しています。

 さて、日本の夏をこうして住みにくくしている最大の元凶はその「多湿」。では試しに、気温はこのままで、湿度だけ限りなく0%まで下げてみましょう。どんなことが起きるか想像がつきますか?では実際に体験・・・と言っても日本では無理なので、十数年前お隣中国のゴビ砂漠へ研究で出かけた折りのエピソードを一席。

 訪れたのは、砂を30センチも掘れば水気が出てくるゴビの入り口、「なーんちゃって砂漠」。それでも空気は非常に乾いていて、昼の湿度は未体験の5%以下。気温は日中軽く30度を超えますが、汗一つ流れず、風呂の無いのが苦にならない快適さ。洗濯物の乾燥も数十分で完了。夜も、ワラベッドで寝汗もかかず快適そのもの。

 しかしその一方で、弊害も多々。寝る前には部屋中に水を撒かないと喉をやられ、大声で話してもそう。カメラなどの精密機器は細かい砂が詰まってすぐ動かなくなります。そして、日中怖いのは熱中症ではなく脱水症状。砂漠で水も飲まず数時間うろうろしようものならてきめん、足は重くなり全身を脱力感に襲われます。汗も流れず、暑いという自覚がないので、とても危険です。まさに「アラビアのロレンス」状態。屋外作業後に顔を洗った洗面器の水は、吹き出した塩分でみそ汁より濃い塩味に変わってしまいます。田舎ともなれば、ロバが運んできてくれるカメ一杯の水で一日のすべてを賄わねばなりません。たまに行くなら面白いで済みますが、毎日毎年となれば・・・

 極端な乾燥気候を引き合いに出されても納得行かないかもしれませんが、乾燥地の暮らしもそれなりに大変だということです。我々は日本で暮らすしかない以上、湿度の存在が快適にしてくれている面もあるのだとばかりにこの気候を受け入れ、少しでも快適に過ごせるよう適合して行かねばならないと思います。せめて服装は、フィリピン並みに偉い人もそうでない人も半袖の開襟シャツで公私通せるようになるといいのですが。猛暑の最中、知人の結婚式に列席してつくづくそう思いました。

お天気プロ:たけぽん
 「梅雨」と聞くと、「ジメジメ」、「うっとうしい」、「洗濯物が乾かない」などマイナスのイメージを抱く人がほとんどだろう。どちらかと言うと私もマイナスのイメージを持っている。

 そんな梅雨のある日、私は妻とすがすがしい物を求めて出掛けた。この日は梅雨前線が関東付近では南海上まで下がり、前日までの雨は上がっていたが、北東気流の影響で昼過ぎまで雲が取れず比較的涼しかった。

 息子を連れ、たどり着いたのは田んぼの広がる田舎町。ふと、田舎の祖母の家に遊びに行った子供の頃の記憶がよみがえり、とても懐かしくなった。その田舎町は、今住んでいるのと同じ神奈川県内だが、少し静岡寄りの丹沢山地のふもとにある。ちょうど地元の町が主催するあじさい祭りの日で、メイン会場は大勢の人々で埋め尽くされていた。田んぼのあぜ道には、淡い赤紫や青紫のあじさいが咲き乱れ、前日の雨の雫で花びらが瑞々しく映っていた(写真)。

 この日のように梅雨前線が太平洋沿岸を少し離れた位置にある時は、雨は降らないが、陽も差さずに比較的涼しい日となりやすい。できればこんな日を狙って出掛けたいところだが、前線の微妙な動きで天気が大きく変わるこの時期は予報が難しく、予報をもとにあらかじめ予定を立てても、あてが外れることも多いので、非常に「気象予報士泣かせ」だ。

 また、この時期は、年間で紫外線が最も強いのが特徴だ。「梅雨の中休み」、晴れると陽射しが強いので、女性の方は日傘を持参する事をお勧めする。

 梅雨という季節はわれわれにとっては決して好まれるものではない。しかし、あじさいにとってはかけがえのない季節であり、露に濡れ瑞々しく咲くあじさいを観ることが出来るのも、この期間限定である。楽しみ方さえ見つければ、梅雨もマイナスのイメージだけではなくなるはずだ。
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