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寒冷前線

2.寒冷前線による災害:竜巻


寒冷前線の付近には、時に非常に発達した大きな積乱雲が発生します。

そんな積乱雲の底から細長く垂れ下がるろう斗状または柱状の渦巻が、「竜巻」です。

竜巻の直径は数十メートルから数百メートルと小さいものの、竜巻による風は地上で起こる風のうちで最も強烈で、最大瞬間風速は50〜100m/sにも達します。

この猛烈な風は、木を引き抜き、建物を破壊して、重い物までも空中に高く巻き上げ、人の命までも奪うことがあります。

竜巻は、日本ではそれほど頻繁に起こる現象ではありませんが、アメリカでは『トルネード』と呼ばれ、国家的災害の一つになっています。

このトルネードのスケールは、竜巻の日本人研究者、故藤田哲也氏のアルファベットの頭文字、「F」を使って、表のようにF0からF5の6段階に分類されています。

アメリカでは、最大のF5クラスのトルネードにより甚大な被害が起こることもあって、そのスケールは、日本の竜巻とは比べものにならないぐらい大きなものです。

スケール 風速(m/s) 被害
F017〜32煙突やテレビのアンテナが壊れる。小枝が折れる。根の浅い木が斜めになる。
F133〜49屋根瓦やガラス窓が割れる。木の幹が折れる。根の浅い木が倒れる。自動車が横転する。
F250〜69屋根が吹き飛ばされる。大木が倒れる。列車が脱線する。住宅の一部破壊。
F370〜92住宅が倒壊する。列車が転覆する。自動車が飛ばされる。大木が引き抜かれる。
F493〜116住宅が吹き飛ばされる。列車が吹き飛ばされる。1t以上のものが飛ぶ。
F5117〜142住宅の跡形がなくなる。列車・自動車が遠くまで飛ばされる。数tの物も飛ばされる。

【この項終わり】
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